エスプレッソコーヒーの作り方

エスプレッソコーヒーの基礎知識

 

前述の通り、エスプレッソ(espresso)コーヒーは、昔からイタリアやフランスで最もよく飲まれているコーヒーとなっています。特徴は風味が濃くて、コクのあることで、特にイタリアでは「カフェ」といえば、普通はこれのことを指しています。

 

このエスプレッソコーヒーが登場したのは1906年ということで、もともと1901年にルイジ・ベゼラ氏によって開発された技術をデジデリオ・パボーニ氏が買い取り、ミラノ万国博覧会(1906年)で出品したのです。

 

これがエスプレッソの起源とされているわけですが、ポイントは圧力ということになります。ドリップコーヒーよりサイフォン式のコーヒーの方が圧力がかかるので、より早く、濃厚なコーヒーが淹れられますが、エスプレッソでは更に高い圧力でコーヒーを迅速に淹れる方法となっています。

 

これはエスプレッソマシンが開発されたことで可能になったわけです。エスプレッソマシンのタイプとしては、直火式と電気式があります。一般的には、電気式の方が圧力を高くできるので、より美味しいコーヒーが淹れられるとされています。

 

電気式の自動エスプレッソマシンは、エスプレッソ用に細かく挽かれた豆を使い、それをレバー形状のフィルターホルダーの先端にあるバスケットの中へ入れて、これをマシンにセットし、高圧力でコーヒー液を抽出します。

 

使用するマシンはいろいろありますから、それによって出来上がり具合は異なることになりますが、基本的には、エスプレッソ独特の黄金色の泡(コーヒー豆の油分やタンパク質に由来する)が「クレマ」と呼ばれ、甘さや味わいの元として特徴となっています。